河北町谷地(やち)のひな祭りは月遅れの4月に地域をあげて開催されるひな祭りです。
普段は紅花資料館に展示されている「享保内裏雛(きょうほうだいりびな)」が、お祭りの期間限定で河北町役場に展示されていました。これは、江戸時代の享保年間頃から流行しだした雛人形で、衣装や小道具が派手に高級化・装飾された雛人形です。
北口通りでは「ひな市」が行われ、様々な屋台が立ち並びます。河北町名物「どんどん焼き」をはじめてたべました。
お好み焼きのような味わい。。。?少し甘みのあるソースとマヨネーズがとても合います!以前までは「どんどん焼き」ではなく、「お好み焼き」と呼ばれ、地元の方々に親しまれていたそうです。お祭りの屋台はいつ行っても心が高まりますね。
どんどん焼きに続き「からあげ番長」という名前に惹かれてからあげも即購入です。衣が分厚くて香ばしくておいしいー!
年によってはこの時期に雪が降ったり、肌寒いこともあるようですが、今年は4月1日・2日の両日ともに天候に恵まれ、通りはたくさんの人で賑わっていました。
河北町にひな人形が多い理由は、この土地の特産品「紅花染め」をみたいというふるさとの人々の願いに紅花商人が応えるため、当時紅花染めが使われている紅の袴を着たお雛様を北前船の交易で買って帰ったのだそうです。
江戸時代の紅花交易により町へもたらされた華麗なひな人形が、月遅れのひな祭りである4月に旧商家の方々の自宅や蔵に展示され、谷地まつりで一般公開されています。
河北町に現存する雛人形は多くが上方(京都)から買い求めた華やかな色合いのものです。丸顔、引き目、かぎ鼻、朱点が特徴的です。最上紅花と呼ばれた当時の紅花は米の100倍、金の10倍といわれるほど高価なものだったそうです。
このお祭りに参加し、紅花が繁栄をもたらした歴史やひな祭りが今の時代も現存する理由を知ることができました。その文化や慣習が今も地域の皆様に大切に受け継がれており、温かい気持ちになりました。
河北町のみなさま、様々な場所へご案内いただき、ありがとうございました!