【酒田市】庭園も美しい 本間美術館

本間美術館は、山形県酒田市にある庭園も素晴らしい美術館。山形県庄内地方の大地主であった本間家が収集した美術・工芸品から歴史資料に至る多様な収蔵品が展示されています。

本間氏の別邸であった「清遠閣(せいえんかく)」とその庭園「鶴舞園(かくぶえん)」も公開されていて、庭園美術館として見ごたえ十分です。

1800年から1900年にかけて北海道と大阪の間を日本海沿岸の港に寄港しながら往来した「北前船」の拠点として栄えた港町、酒田。酒田の貿易商の中でも「本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に」と謡われるほど、酒田の貿易商の中でも随一の豪商であったのが本間家です。第二次世界大戦後、日本美術の鑑賞を通じて自信と誇りを取り戻して欲しいという本間氏の念願から、その別荘と庭園が1947年に一般公開されました。その後、1968年には本間家の収蔵品を展示する展示場も開館し、今では本間美術館として親しまれています。

「清遠閣(せいえんかく)」は本間家別邸として1813年に建てられた2階建ての京風の純和風建築で、酒田の迎賓館として国内外から多くの貴賓を迎えた場所です。清遠閣から見渡せる庭園「鶴舞園(かくぶえん)」は、北前船で運ばれた日本各地の銘石が使われた回遊式庭園。天気が良ければ木々の間から鳥海山を臨むことができ、初夏の白ツツジ、秋の紅葉など四季折々の表情が楽しめます。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」(2009版)では鶴舞園は二つ星、清遠閣は一つ星のスポットとして紹介されました。

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